FEATURES

女性たちがより自分らしく活躍するために 年に一度の感謝と功績を讚える日

REPORT

ダンスと詩で祝福し合う
ポートランドの国際女性デー

Women's gathering

女性たちがより自分らしく活躍するために
年に一度の感謝と功績を讚える日

20世紀初頭、婦人参政権を求めてアメリカ、ニューヨークで起こったデモに端を発する「国際女性デー」。コペンハーゲンやロシア、日本などでもこれを受けた形で女性解放運動が起こったのち、1975年、国連によって公式に制定され、毎年3月8日は全世界で女性の権利と平和を謳う活動やイベントが行われています。この文化行事を日本でも浸透させ、更なる女性の権利向上を目指す「HAPPY WOMEN」に参画しているOtto Japanでは、新ブランド「ピトックスタイル」インスパイアの源、ポートランドの「国際女性デー」をリポートしました。

歴史的にリベラルな精神がしみ込むこの街では、女性限定の合同展示会や、まだまだ女性がマイノリティな状況であるテック業界に置いて、さらなる活躍を促すためのシンポジウムなど、市内各地、様々な形で女性たちの変化、革新を目指す試みが積極的に行われています。中でもピトックが注目したのは「Oregon Women's Health Network(OWHN)」主催の「Phenomenal Woman Awards(素晴らしい功績を残した女性(団体)の表彰式)と祝典」。心身の健康を筆頭に、就業、経済的自立など広範囲にわたって女性の「真にすこやかな暮らし」をサポートする非営利団体「OWHN」ディレクターのデラ・ラエさんはその理念をおおらかに力強く語ってくれました。

最優秀賞に選ばれた、女性と子どもの援護施設「Rose Heaven」のエグゼクティブ・ディレクター、レベッカ・アルバータさん(左)とスタッフ。活動実績をパネル化したボードを囲んで。

最優秀賞に選ばれた、女性と子どもの援護施設「Rose Heaven」のエグゼクティブ・ディレクター、レベッカ・アルバータさん(左)とスタッフ。活動実績をパネル化したボードを囲んで。

「同じ女性たちのために優しさや勇気を絶やすことなく大小の努力を日常的に行っている地元の女性たちを世界中の女性たちと共に祝い、讃えたかったの。それに今日という日は、女性が他の女性たちの行動や活躍に心から感謝を示せる素晴らしい機会でもあると信じているわ」

来場者にはオレゴンのビールやワインが振る舞われ、ダンスパーティーでは見知らぬ人同士でもあっという間にひとつの輪となり大盛り上がり。かと思えば、公民問題に多大に貢献した偉大な女性詩人作家、故マヤ・アンジェロウの詩「Phenomenal Woman」が響き渡ると、会場はいっきに静まり返ります。外見ではなく、内に秘めた目には見えない魅力、自分らしい美しさについて趣きたっぷりに語られたその詩には、一人一人の自尊心の大切さが力強く表現されていました。

(左上)OWHN ディレクターのデラ・ラエさんを中心に。(右上)マヤ・アンジェロウの詩を読み上げたマルディカ・ヒックス。(右下)全ての人種、宗教、性の歓迎と平等が掲げられたサイン。ポートランドの女性たちによってボランティアで作られている。(左下)性の自由について書かれた詩を読むリーディ・モンテは「歌うたいのようだった」と称賛された。

(左上)OWHN ディレクターのデラ・ラエさんを中心に。(右上)マヤ・アンジェロウの詩を読み上げたマルディカ・ヒックス。(右下)全ての人種、宗教、性の歓迎と平等が掲げられたサイン。ポートランドの女性たちによってボランティアで作られている。(左下)性の自由について書かれた詩を読むリーディ・モンテは「歌うたいのようだった」と称賛された。

「10年以上、女性のための持続可能で豊かな生き方を擁護、提唱して来た過程で確信したのは、限られた時間やエネルギー、自身の才能を他者にばかり注ぎ込むのではなく、まずは自分自身に還元し自立的幸せを感じることで、コミュニティや社会全体が繁栄するということでした。今回、最優秀賞に選ばれた団体「Rose Heaven」はあらゆる理由によって日々の基本的な暮らしもままならない母と子のための開かれた援助施設。そこで働く人たちはもちろん、そこに集ってくる人たちにもセルフケア、セルフラブを第一にしていって欲しいと願っています」とデラさん。

最後はアーティストのサラ・マッコイの指揮によって、胸にそっと手を当てながら全員が静かに感じていました。それは「 LOVE=愛」について。自分の内なる愛、その源はどこからやって来るのでしょうか。それぞれにじっくりと感じ、確かめ、味わいながら。年に一度、ポートランドの「国際女性デー」は締めくくられていきました。

アーティストのサラ・マッコイさん(左)は女性たちとと共に「愛」について問いかけた。

アーティストのサラ・マッコイさん(左)は女性たちとと共に「愛」について問いかけた。

「平等」、「恐れない」など、参加者の願い、希望が手書きされたボードの前で談笑する女性たち。笑顔が絶えない一晩に。

「平等」、「恐れない」など、参加者の願い、希望が手書きされたボードの前で談笑する女性たち。笑顔が絶えない一晩に。